2012年3月2日金曜日

3.11 の過ごし方

以下、別のサイトで書いた内容転記します↓


先週の日曜日、いわきのAさんという方から電話を頂き、一時間半ほど話し込みました。

Aさんは三児の母で、実家が久之浜ということで久之浜でよくお世話になる方です(泊めて頂いたり、食べ物を恵んで頂いたり、地元議員から情報を聞き出して頂いたり、、)。

最近はいわきに開設された放射能測定所で食品の測定の手伝いが忙しいようで保育園からの測定依頼等に対応しているとのこと。
やはり測定対象の中には、国の基準値まではいかないけどもそこそこ数値が高いものもあるようです。(市内の子持ちの方はほとんど外のものを食べているとのこと)。
4月に県内の自治体に食品測定器のばらまきがあるようですが、毎度毎度の行政のやっつけ仕事的な対応にあきれている様子でした。
正しい測定方法が浸透していない中で食品測定器をばらまくと、さらに混乱を招くことは間違いないので私としてもちょっと心配になります。


さて本題ですが、近況を伺う中で「3月11日は久之浜はイベントなど何かありますか」という質問をAさんにしました。
というのも、私がお世話になっている団体複数を含め各地、各団体で3.11イベントの準備で盛り上がっていますが個人的には全くノリ気になれないでいたからです。

一年という節目にもう一度注目してもらい活動を知ってもらう、被災地の現状を知ってもらう、活動資金の確保、等等の重要性は重々承知なのですが、それでもやはり3.11にイベントというのはしっくりきません。
献花、黙祷、すべきことはそれくらいでしょうか。

節目の行事は大事だと思いますが、そこで「一年よくやったな」と思える被災者は他の被災者を支援してきた方であって、今も支援が本当に必要な人は節目で振り替えることもつらい現実のように思います。

外の人間からすれば「あの日を忘れない」でしょうが、実際に被災した人達にとっては「忘れたくても忘れられない」「むしろ忘れられたらいいのに」だと思うのでイベントにはやはり違和感があります。

Aさんに自分の気持ちを話すと「やっぱり君はいい感性しているねぇ」と言われましたが、どう過ごすかまだ迷っています。
(※ちなみに久之浜は「イベントはするな」という話が出て、外部団体から献花用の花をプレゼントして頂く以外は慎ましく過ごすようです。)

復興イベントは被災地支援として外部の人間だからできることの一つですが、被災者目線に立つとあまり好ましくない。
この矛盾にモヤモヤしているこの頃です。

いつも通り過ごす、被災地のことを考える、式典やイベントへ足を運ぶ、はたまた敢えて思いっきり遊ぶ、、、、複雑な感情が飛び交う一日になりそうですが、皆様は3月11日をどのように過ごされますか?

0 件のコメント:

コメントを投稿