2011年10月5日水曜日

県外自治区

今県外避難している福島県の市町村に対して、自治区を認めてはどうかと前々から密かに思っていた。

もちろん「戻ることができるようになる」という前提になってしまうが。

自分の住んでいた土地がなくなる、国がなくなる、町がなくなる。
こういう状況はどれだけしんどいか、経験してみないとわからない。(なのでもちろん私にとっても未知の領域)
人生がごっそり奪われたようなものだ。

そんな状況で避難生活を続けてまともな人生を送れるわけがないし、いつまでも続けていたら避難している方々の感覚が本当におかしくなってしまう。

(現に、郡山のビッグパレットでは避難者格差が起こっているという話を聞く。
沿岸部の津波で全てを流された避難者はお金がない。
原発で避難してきた避難者は仮払い金があるから夜な夜な高級料理やら風俗やら、先を考えない贅沢な生活を送っている方もいるそうだ。)

個人的には、どこの被災地でも最終的には「そこで生活する人たちがどうしたいか・どうするか」にかかっている。

もちろん賠償すべきものは当然するべきだが、考えうる最大限の周りからのサポートがあったとしても一番必要なのはそこに生活する人達の気持ちと行動だ。

それに備えて少しでも、土地を間借りしてでも、県外の土地で自治区を認めるべきではないかと私は思う。

国は責任としてそれくらいの措置をとるべきだと思う。

避難者の様子を見聞きする限り、都内は感覚的に合わないようなので難しいだろう。
しかし米沢など、地元に近い感覚で生活できる地域であれば(気候的な違いはあるにせよ)多少土地にも余裕があるだろうし、しばらくの間、避難自治体に貸してしまったほうが良い気もする。
そいういう中で労働に対する意欲や、生活に対するけじめなどの気持ちも多少なりともで来るはずで、飼い殺しのような今の状況を少しは改善できるように思う。

人権を認めるのであればそういった措置を考えるべきだ。

今の避難生活はあまりにひどい様に思う。
放っておけば人間が壊れる。

長期戦を覚悟すべきだが、その前に早急に対策するべきことがあるように思う。












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