2011年12月12日月曜日

県外避難の子供達


昨日は都内の某雇用促進住宅にて、福島の警戒区域内から避難してきている子供達とのワークショップ。
この日は大熊町、浪江町など各地から避難してきている方にお越し頂いた。

先週まで研修を行い、いよいよ本番というところだったが、予想以上に体力を消耗しまくった。
前回の東大でのCAMPは受験の一環として受ける層が多く、比較的上品な子供(失敬)しかいなかったらしい。
今回はかなりあばれ馬が多かった気がする。
当日の朝、電車の中で色々考えるなかで、「急に環境が変わってしまって、元気がなかったらどうしようか」とやや不安になっていたのだが、全くもって無用な心配だった。

合計16名の参加。
今回は1〜2年生がメインだったが、5年生組が二人いて、彼らに非常に手こずった。
最初から組み合わせでごねだしたので、「腕相撲で勝ったらいいよ」と交渉材料を提案した。
他のファシリテーターは「ちゃんとくじ通り組まないと。高学年なんだから」
という感じで、それは通常ならもっともなのだが、急に都会に避難せざるを得ない状況にたたされ彼らも色々あるのだろうと非常に気になった。
且つ反抗期的なものも垣間見え、大人組がなめられていたので、何かきっかけを作らねばまずいと思った。
なので敢えて「腕相撲」。

私は小学生高学年二人相手でも勝てる自信は実はあまりなかったのだが、なんとか勝てたw
少しこちらの話を聞いてくれるようになった、と個人的には思う。


今回は低学年向けのロボット作成のプログラムだったため、高学年にはやや物足りなかったように見えた。


ただ、ロボットの動きを決めたらあとは自由に作るとうい流れだったため、低学年の子達のほうが感覚的にいじりながらどんどん作成を進めていたのが印象的だった。


高学年の子達も最終的には完成にこぎ着けたが、最初に作ろうと意気込んでいたナメック星人は途中であきらめたようだった。




今回は自閉症の子もいて、その子は結局一人で作品を作らせることになったのだが、波に乗ると凄い力を発揮するなと驚かされた。


開始前の入室時から材料を集めだし、「これ持って帰る」とダダをこねていたので、内心ちゃんと作れるのか不安だったが、しっかり作成し、発表も見事なものだった。


親御さんはこの日のCAMPでは、子供を預けたら発表時間まで子供を預けてどこかへ出かけるなどのパターンだったが、日頃子供の面倒を見ているので手を空けてあげる。
これも支援のひとつじゃないだろうか。


四時間程、子供達ちとふれあっていたが、非常に元気だった。
これはとても安心した。
と同時に、ストレスやら気を張ってるような印象も受けた。
年頃の年齢になると特にそうだろう。


あと気になった点が一つ。
出だしから困らせる態度をとっていた高学年の二人ですが、何故かその場にいなかった友達2名の名前を、自分たちの名前とともに作品に書いたのは単なる子供心とは思えない(あえて追究はしなかったのですが)。


今回は初回ということもあり、また親御さんからお子さんを完全に預かることで子供のいない時間を提供するという目的の企画なので、親御さんから直接話しを伺う時間はありませんでしたが、回数を重ねることで徐々に距離が縮まっていくことに期待します。







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