2011年11月25日金曜日

避難しない人の心情

水曜日、午前中に福島市へTERRAの回収のためにGCPのメンバーのK氏と飯坂のヨークベニマルで落ち合う。
色々話しこんでいたら県外の人間の「なぜ避難しないのか。避難するべき」発言への悩み・ストレスについて語りだした。
再確認するように私はずっと30分程K氏の話を聴いていた。


その足で米沢の支援センターに寄った。
この日は毎週水曜のお茶会で「雑煮の食べ比べ」をやっていたが、13時着で一足遅かった。汁だけ頂く。

まだ丸山さんがいらっしゃって、神戸からきた神戸YWCAの方をご紹介頂いた。
教会系の団体で福島のお子さんがいる方対象にショートステイを支援活動として行っているとのこと。

話の流れで福島に残っている人の今の心情を長々と説明する形になった。
実際には10分程度だったと思うが、気持ち的には30分くらい一人で喋っていた印象がある。
100%ではないが1から10まで説明したつもり。

福島県内の方々は県外からの「なぜ避難しないのか」という発言にうんざりしている。
仮置き場がいつまでたっても決まらず除染の目処もつかず、東電の補償も目処がつかず、県外へ避難するにしても、県内に残るにしても、どちらもリスクがある。

県内組は放射線の危険性を軽視して避難しないわけでなく、知りうるデータから総合的に判断して、県外避難の経済的・精神的リスクとの比較をして避難しないことを選択している。(まだその判断力がない人もいるが)
中途半端な知識で「放射線は危険なんだから早く避難して欲しい」というのは安易すぎるということをわかって欲しい。
それを言うならば、避難の手段と避難の経費、避難先での仕事を用意してからでないと余りに無責任と言わざるを得ない。
そもそも生まれ育った土地を簡単に離れられるものではない。


最近、こういう福島の人達の気持ちは理解され得ないのでは、と感じている。
だからこそ逐一説明しようという気持ちにもなっている。
この日は支援センターに寄る前に、福島のK氏の気持ちも聴いたばかりなので尚更熱が入った。

一通り話し終え丸山さんと神戸YWCAの方々は次の場所へ移動。

なんだか一方的に喋ってしまったかもと翌日反省。


避難については個人の判断・価値観を尊重すべきであり、おしつけはよくないが、県内に残る方々の選択肢は増やすべきかと思う。


福島市からの避難者の一人が「全国に福島を作りたい」とおっしゃっていたが、各々の状況や事情にあわせた県外滞在のネットワークが欲しい。

長期的に考えれば子供の積算被曝量を減らす努力は必要。
長期・中期・短期で県外滞在ができる体制作りが今後の課題のように思う。





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